失格

2005年6月27日 日常
今日、薬局で化学療法中の患者さんと接した。
質問を受けたのだが(内容は秘密にて)。

私は、すっかり忘れていた。
『告知』の有無の確認をすることを・・・

患者さんの質問自体が、誘導する意図があることもあり。
十分に注意して対応しなければならないのに。

大抵こういう質問を受けたときは
「先生からはどのように説明されていますか?」
「今までどんな治療を受けていますか?」
と質問を返すのが私のやり方だった。
その返答内容やそのときの表情が判断材料になる。

ところがそれをすっかりすっ飛ばして答えてしまっていたし。
数字を自分から言ってしまっている。
診断は医師の仕事だ。
薬剤師の余計な憶測・情報はときに医師と患者さんの信頼関係を崩してしまう。

正直に言えば、処方をみて少なからず感情移入していた。
動揺していた。

医療従事者のはしくれとして、失格。
きちんと冷静さをもって接しないと、今にトラブルにつながる。
トラブルは大抵は医師と患者さんの間で生じて。
最終的には、患者さん本人に不利益をもたらしてしまう。

患者サイドに立つ視線は必要だけれど。
それは感情だけを寄せることではないのだ。

医療側・患者側、双方にバランス良く加重しなければ。
適切な情報提供はできない。

患者側に居たときに感じた冷ややかなまでの医療側の視点。
時に苛立ったこともあるけれど。

でも。
冷静さと距離を持っていないと的確な判断ができない。

もし、今後そういうバランス感覚を取り戻せなかった場合は
自分の職について考え直す必要がある。

このままの状態は、あまりにも危うい。

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